若い力とレジェンドの融合!『伝承のたまてばこ』のここがポイント!
多摩地域に伝承されてきた多彩な伝統文化が八王子で楽しめる
『伝承のたまてばこ』
本番の11/4・5まであとわずかですが、今回われわれが注目した『八王子車人形 西川古柳座』と『東京都立狛江高等学校 箏曲部』のご紹介をしたいと思います!
伝承のたまてばこ イベントスケジュール等は👇
実力派!東京都立狛江高等学校 箏曲部
東京都立狛江高等学校は良き伝統を継承しつつ、生徒が学習活動と学校行事・部活動等との両立を図り、何事にも全力で取り組む文武両道の学校。
そんな多彩な才能をもった個性豊かな生徒がたくさんいる東京都立狛江高等学校活動の一つが箏を奏でる『箏曲部(そうきょくぶ)』
全国大会1位を目指し、日々元気に練習に取り組んでいます。
昨年7/29に行われた第47回全国高等学校総合文化祭日本音楽部門にて文化庁長官賞を受賞しました。
『琴』と『箏』の違いって?
どちらも『こと』と読みますが、別の楽器です。
どちらも弦楽器の一種ですが、大きな違いは、柱を立てるか立てないかです。
柱は胴に立てて絃を持ち上げ、移動させて音の高低を調節するものです。
琴柱こと(じ)をたてて音を合わせ、箏爪ことづめをはめて弾くのが箏、琴柱を使わず弦を押さえて音を作るのが琴です。
学生の“邦楽”~東京都立狛江高等学校 箏曲部~
【スケジュール】
4日(土) 15:30~16:00
【場所】
横山町公園
【料金】
無料
【出演】
東京都立狛江高等学校 箏曲部(狛江市)
【演目】
■千本桜(作曲・黒うさP)
■百花譜(作曲・沢井忠夫)予定
八王子車人形 西川古柳座
西川古柳座の前身は、瀬沼時太郎(二代目西川古柳)が18、9歳の頃、初代西川古柳に弟子入りしたことから始まります。
古柳座の芸能は、伝統的な車人形の操法を基礎として新鮮な工夫を重ね、昭和56年には乙女文楽の技法を取り入れた『新車人形』を考案。
技法のみならず、豊富な用具を多数保有しています。
様々な工夫を凝らし、伝統的な人形芝居を伝承するとともに、西川古柳座は日本各地さらに諸外国にまで、車人形の技法を通じて、地域文化・日本文化のあり方を将来に示しています。
五代目家元 西川古柳(にしかわこりゅう)
現在の家元は五代目、本拠地は八王子市恩方。
五代目は、落語やバレエなどとのコラボレーション公演や海外公演なども積極的に行い、また子供たちへの指導など後進の育成にも力を入れています。
八王子の地でエンターテイメントとして確立させ、世界で講演を続けるまさにレジェンド!
170年以上続く車人形をさらに昇華させた西川古柳 自らによる演目をお見逃しなく!
人形遣い 西川柳玉(にしかわりゅうぎょく)
1996年東京都生まれ。八王子車人形の家元・五代目西川古柳の元に生まれる。
父親の古柳氏から「海外の人形劇とのコラボレーションがあるから手伝ってみないか」と声をかけられたことがきっかけで、人形劇の世界に足を踏み入れました。
2016年に正式に弟子入りし、五代目西川柳玉を襲名。
その後、人形遣いの基礎を学ぶため、およそ1年間、兵庫県の淡路人形座で修行を積み、弟子入りから5年を経た現在、10代、20代の若手座員と共に切磋琢磨の日々を送っています。
八王子で生まれ育った私は、小さい頃から郷土資料館や講演会で『車人形』を観る機会が多かったので、いつの間にか身近な存在になっていました(^^
こうして親から子へ引き継がれ、この先も『車人形』という伝統芸能が続いていくと思うとなんだか嬉しい気持ちになりますね。
八王子車人形三番叟【日本遺産構成文化財】
【スケジュール】
4日(土) 13:30~13:45
5日(日) 13:00~13:15
【場所】
桑都テラス
【料金】
無料
【出演】
八王子車人形 西川古柳座(八王子市)
【演目】
三番叟
三番叟(さんばそう)って?
歌舞伎や人形浄瑠璃でも演じられる祝言の舞。
撮影しながら最も興味を引いたのは人形の操り方です。
文楽は三人で人形を操りますが、車人形では両手、両足、首、かしら目・口・眉まで一人で操ります。
人形の足で直接舞台を踏めるのでより人間らしく力強い演技が可能であり、その技法は世界でも類を見ないものです。
八王子車人形・薩摩派説経節~魂宿る車人形~【日本遺産構成文化財】
【スケジュール】
4日(土) 14:30~15:00
5日(日) 14:30~15:00
【場所】
横山町公園
【料金】
無料
【出演】
■八王子車人形 西川古柳座(八王子市)
■説経節の会(八王子市)
【演目】
信太妻 葛の葉子別れの段
東京造形大学大学院Hachioji影絵プロジェクト
他にも若い力が結集した素敵なイベントがあるのでこちらもぜひ✅
2007年度から始まった社会連携を目指す大学院のプロジェクト授業。
江戸時代に興った伝統芸能『写し絵(関西では錦影絵)』を研究対象とし、『影絵』をとらえた活動を続けています。
八王子では明治期から昭和初期にかけて大衆娯楽、伝統芸能として盛んに実演されており、まさに八王子一帯は日本の中でも有数の影絵の町。
当時の八王子周辺では『写し絵』のことを『影絵』と称することが多く、この地域の呼称をプロジェクト名にしました。
影絵は、映像表現の歴史においてアニメのルーツとも言われます。
八王子市郷土資料館に保存されていた『風呂(写し絵で使われる幻灯機)』を採寸し、復元。
Hachioji影絵プロジェクトでは、伝統的な手法と現代的な解釈を取り入れたオリジナル作品を制作・上演したり、多数のワークショップも開催しているそうですよ~(^^)/
影絵(写し絵)~江戸時代のアニメーション~
【スケジュール】
4日(土) ①13:00~13:30 ②15:00~15:30
5日(日) ①13:00~13:30 ②15:00~15:30
※各回とも、終演後体験コーナーがございます。
【場所】
まち・なかギャラリーホール
【料金】
無料
【出演】
東京造形大学大学院 Hachioji影絵プロジェクト(八王子市)
【演目】
八王子にまつわるお話
『八王子影絵綺譚ー不思議なお椀』
『八王子影絵綺譚ー不思議なお椀』 八王子に住む影絵(写し絵)の名人、玉川文蝶は、お椀をかぶせればどんな瘡でも消えるという瘡守稲荷で遊女に出会う。
遊女は体のあちこちから火が出る不思議な病に罹っていた。ある夜、街が火事になり、遊女が放火犯だと責められる。文蝶は得意の影絵で八王子の街を救えるのか?八王子で実地調査した内容から創作した新作の影絵作品です。
小中学生から構成された『奴の舞』と『鳳凰の舞』
下平井の鳳凰の舞は、西多摩郡日の出町に伝承され、『奴の舞』と『鳳凰の舞』で構成される民俗芸能です。
元は雨乞いや悪疫退散を目的として舞われていました。
『奴の舞』は、小学生によって構成される舞で、奴姿に扇と木刀を持って演じられます。
『鳳凰の舞』は、中学生や高校生が中心となり構成される舞で、鳳凰の冠を付けた踊り手の扮装や踊り方について、他に類例を見ない希少な伝承です。
所作や台詞まわしに歌舞伎の影響がみえ、近世に流行した都市の芸能を巧みに取り入れ地域の芸能として定着しました。
下平井の鳳凰の舞って?
拝島町の三町には日吉神社祭礼に伴う伝統的な屋台『山車(だし)』があり、お囃子が伝承されています。
鳳凰の舞は国の重要無形民俗文化財に指定されており、令和4年にユネスコ無形文化遺産にも登録されました。
祭礼のお囃子はそれぞれ流派が異なり、加美町は調子の荒い、笛と大小の太鼓との絡み方の難しい重松囃子、奈賀町は派手な調子の神田囃子、志茂町は素直で優しい調子の目黒囃子です。
下平井の鳳凰の舞~円陣による勇壮な風流踊~
【スケジュール】
5日(日) 12:30~13:00
【場所】
横山町公園
【料金】
無料
【出演】
鳳凰の舞保存会(日の出町)
【演目】
鳳凰の舞
いかがでしたか?
歴史を作ってきたレジェンド達から受け継がれていく文化、そして若い世代が起こす新しい取り組みとの融合を見られるのが『伝承のたまてばこ』の魅力のひとつです✨
当日のステージは迫力満点ですよ!
どのステージも無料なのでぜひお越しください!
【11/4・11/5開催】伝承のたまてばこ~多摩伝統文化フェスティバル2023~
チェックしよう!