全国コンペで銀賞受賞!『Bar洋酒考Abe』の阿部一平さんにインタビュー

中町にある『Bar洋酒考Abe』の阿部さんは、長野県の北部、中野市出身。大学入学で保育士の資格を取るために八王子市に来ました。それがなぜにバーテンダーに?お話を伺ってみました。

保育士志望からバーテンダーへ

「最初は漫画の『バーテンダー』が大好きで。それで師匠の店でバイトを始めたのがきっかけです。保育士志望からバーテンダーですから、最初は郷里の親、おばあちゃんには嘆かれました(笑)」と阿部さん。

以来約13年。阿部さんは去る3月、「全国バーテンダーズコンペティション」の創作カクテル部門で銀賞を獲得しました。その前は、台湾のコンペティションにも出場しています。 「台湾の時は自信があったんですが賞をもらえず。次はあきらめていたので銀賞でびっくりで!」
彼の作品は、別項にもある「タイニーグリーン(可能性の緑)」。今年2歳になる息子さんを思って創作したカクテルです。どこか、生まれ故郷の信州の初夏を思わせる爽やかな緑色。すっきりと飲めます。無心で臨んだコンペだったので、逆に銀賞を獲得できたのかもしれませんね。

コンペで銀賞に輝いた「タイニーグリーン」(1600円)。ジンベースに、パッションフルーツリキュール、キウイシロップ、アーモンドシロップ、フレッシュレモンジュースが入った爽やかなカクテル。ノンアルも可能。

女性も若い人もウエルカム

今、彼はバー洋酒考の2号店「Bar洋酒考Abe」を任されています。彼の望みは、八王子にバー文化を根付かせたいということ。バーは一部のお金に余裕のある男性たちのものではない、若者も女性たちも気軽に通えるところだということをアピールしていきたいのだそうです。そのためのアイテムは多く、フルーツを使ったカクテル(ノンアル含む)も充実、また、彼は八王子市でただ一人、超難関のシェリー酒のソムリエ資格「ベネンシアドール」を持っています。このシェリー酒が飲みやすい。

そして何より34歳という年齢で、お客様が話しやすいのがここの特徴でしょう。彼はチャームも手作り、特に日曜日夜は数量限定で自分のルーツである飯山市富倉地域の「笹寿司」を提供しています。「シェリー酒に笹寿司。本当に合うんです」(阿部さん)。


地域情報紙「よみっこ」

ひとつの夢を追い続けた先に生まれた、心あたたまるカクテルと空間。今日も阿部さんのカウンターには、誰かの物語が静かに始まっています。

Bar 洋酒考Abe

住所
東京都八王子市中町3-9 クレインコート301
アクセス
八王子駅北口 徒歩5分
営業時間
19:00~翌2:00
定休日
月曜日
電話
042-656-6111
Instagram
@bar.yoshukouabe
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