皆さんこんにちは!
今回ご紹介するのはコロナも吹き飛ばしてしまいそうな、元気いっぱいの女将がいる老舗料理店「伊奈喜」さんです。
老舗の味を気軽に味わえ大人気
明治39年創業の「割烹 伊奈喜」。
この老舗が、横山町から八日町に移転したのが2016年。
はや6年目に入りました。115年近く、八王子市街を見てきた伊奈喜ファミリー。コロナ禍の中、ファミリーは今…。
明るい若女将
今回、八日町の伊奈喜さんを訪ねたのには訳があります。
ある日、別件で商工会議所に取材に行った際に、職員さんからこう言われたのです。
『八日町、今、元気だよね。この間、伊奈喜さんにランチに行ったら、いっぱいで驚いたよ』そうなんだ、八日町。実は八日町生まれの筆者。
コロナ禍でも元気だという伊奈喜さんを、5月の連休明けの緊急事態宣言下に尋ねてみました。
一家勢ぞろい。20代のご長男が家業を継ぐのは本当に喜ばしいことです
『宴会はゼロよ、去年から。でもね、元気に仕事ができるだけ、幸せだなあって思ってるの。』笑ってこう語るのは、若女将の伊奈多栄さん。
横に立つ四代目の若旦那、伊奈聖仁さんも『そうだね、今は、家族が一緒だからね。』と。
バブル時代、一時は都内も含め十店舗近く経営していた伊奈喜さんですが、今は多摩センターと2店舗。
このお店は、若旦那ご夫婦と、息子ご夫婦、娘さんと板前さんたちが回しています。
『息子の祐純は、企業勤めだったんだけど、去年の春に“店を継ぐ”って、店に入ったの。そしたらコロナで。参っちゃった!(笑)。』
ひたすら明るい多栄さんは、この店の看板娘と言えるでしょう。
『25歳で嫁に来たので30年以上この仕事。ずっと通ってくださるお客様が支えなの(笑)。』
八王子の甲州街道沿い長しといえども、こんなチャーミングな女将はなかなかいません。ファンが多いのもうなづけます。
濃いめの八王子の味
伊奈喜さんの魅力は、接客だけではありません。
ここの1階では、いわゆる「割烹料理」が、特にランチではリーズナブルにいただけます。
天ぷらと刺身、そして蕎麦。マグロはもう何十年も三崎から取り寄せ、二八蕎麦は、旦那さんと、今や5代目の祐純さんも打っています。
ランチで一番人気なのが、これらをうまく組み合わせた「ぜいたく蕎麦御膳」。
天丼も人気で、海老が3尾ものった「上天丼」(1540円)もよく出ます。
一番人気の「ぜいたく蕎麦御膳」1,650円
味付けは全体にいわゆる江戸料理の流れをくむ濃いめのしっかりした味。
天ぷらのたれも甘めにできています。この「濃いめの味付け」は実は、八王子旧市街、現在の八日町、八幡町、横山町の「町家」の味でもあります。
その昔はこの辺りが八王子で一番栄えており、絹や着物を扱う商売人が全国から集まってくる場所でもありました。
疲れを癒すには、しっかりした味付けが好まれたのです。
上天丼も人気です。1,540円
実際、ここの料理を食べると「元気になる」というお客様が多数。
そしてまた、伊奈喜さんは、新型コロナの前から、「ソーシャルディスタンス」を取っている店でもあり、車いすが通れるようにそれぞれのテーブルの間が離れています。
お手洗いも車いすの方が入れるようになっているので、高齢者、障がい者の方も安心。こんな優しさを好み、バスで長年通われる方もいます。
『年内には、お嫁さんも娘も出産。お嫁さんは何と双子なのよ!』(多栄さん)。
コロナ禍も吹き飛びそうな、元気いっぱいの伊奈喜さんをぜひ、訪れてみてください。(取材:高田)
地域情報紙 よみっこ
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