希少な店。デパートの総菜売り場や高級冷凍食品で永遠に人気の品目、それは「コロッケ」、そして「揚げ物」。でも、一番そそられるのは、目の前で揚げて売ってくれる「肉屋さんのコロッケ」です。
昔ながらのお肉やさん
その昔は、肉屋さんというと必ずといっていいほどこの「手作り総菜」がありました。肉屋さん自ら作るコロッケやメンチ、なんであんなにおいしいのでしょう。
ところが、令和の時代になり、個人商店の肉屋さんは激減、八王子市でも、コロッケなどの総菜をオリジナルで作り、揚げているのは数軒です。
その中の現役バリバリ、毎日何百個という揚げ物や何十本もの焼豚を作って、肉とともに売っている創業75年の店が「肉のおおまき」。二代目ご主人の八木茂治さんはほぼ一人で店を回しています。
昭和25年創業の肉のおおまき
人気は焼豚
ここの揚げ物は毎日12~13種類並びます。一番人気は「昔ながらのポテトコロッケ」120円。次に人気が、「和牛メンチ」200円、そして「国産とり唐揚げ」100g 260円。
昔ながらのポテトコロッケは、八木さんがジャガイモをゆで、潰し、玉ねぎ、ひき肉と混ぜ、揚げます。「マッシュポテトなんか入れないんだよ、だから美味しくて人気なんだ」(八木さん)。
人気の揚げ物はすぐ売り切れるが、ものによっては、約5分待てばその場で揚げてくれる
揚げ物は全種類美味しいのですが、この店の看板は、毎日30本前後作り、ブロックで売る焼豚(1本 1,000円~1,300円)。取材中30分で、どんどんお客さんが来てあっという間に10本以上売れてしまったほど。
人気の秘密は国産肩ロースを濃厚なタレで煮込むところ。手作りなのに比較的リーズナブルなところにあると言えます。
焼豚はすぐ売り切れるので普段でも予約が無難
八幡町「大巻」ルーツ
ところで、店名の「大巻」ですが、その昔、椚田に大巻という集落があったんだとか。八木さんのお父さんはその土地の生まれで、兄弟5人中4人が八王子中に散らばり肉屋さんをやっていたそうです。
現在、親戚全部が閉業してしまい、残るは八幡町のみ。「ま、マイペースで楽しみながらやりますよ」と八木さん。八幡町だけは、まだまだ大丈夫ですね。
焼豚に使う国産肩ロースと八木さん
お肉屋さんのコロッケって、どうしてこんなに心をくすぐるんでしょう…!八王子の名店、行くしかないですね〜!
チェックしよう!
