中町にオープン!!八王子芸妓組合による髪結い美容室『八王子美髪店』

中町 黒塀の一角にオープン！

中町黒塀通りにある花街。
芸姑衆の置屋『ゆき乃恵』さんの斜め前に、八王子の歴史を継がれる場が誕生しました。

その名も『八王子美髪店』
髪結い専門店の美容室です。
芸姑衆の皆様が日頃されている髪型がまさに“髪結い”にあたります。江戸時代から続く日本髪の代表とも言えるでしょう。

「美髪」のロゴには、美にはかんざしが、髪には枝垂れ柳がアクセントとして描かれています。
ワンポイントがまた粋ですね！

■ 八王子芸妓衆とは
織物産業で栄えてきた八王子市には、かつて約200名もの芸妓さんがいらっしゃいました。
現在も中町黒塀通りには情緒あふれる花街があり、約20名の芸妓さんが八王子の花柳界を引き継いでおります。

この道50年以上!!先生が在中

考案したのは八王子芸妓役員の、あやめさん、若葉さん、小太郎さん、めぐみさんです。

髪結いをおこなえる美容室・美容師は年々減っており、このままだと技術も衰退し、髪結いの担い手もいなくなってしまう。
ひいては八王子が誇る歴史や文化にも影響が…。

「衰退していくのをただ見ているわけにはいかない。それならば自分が先頭に立って髪結いの技術を守り、需要も生み出していこう」
代表をつとめるめぐみさんはこの考えのもと、長年八王子で髪結いを担当されていたリエ美容室の川嶋先生へお声掛けし、今回の事業に取り組むことに。

店内は一見普通の美容室？

早速階段を数段下り、引き戸を引いて店内へ。
明るく真っ白で、外観の黒壁とは違った印象を与えます。

開店記念のお花もありました。
すでにご利用いただいてるお客様もたくさんいらっしゃるそうですよ。

一見、普通の美容室に見えますが…
中央には和の個室が完備されてました!!

髪結いの様子

髪結いは下記の写真のように行います。
特徴としては髪を結う際にピン止めの使用本数が少ないこと。まさに高度な技術が必要とされます。

「引き継ぐというのは数年でできることではないので、私が動けるうちに教えられるだけのことは伝えていきたいですね」と川嶋先生。50年以上の経験の重みを感じる技術であることがよくわかります。
現在、先生を含め4名でお店を切り盛りしており、技術を後世に伝えていけるオープンな場にしていきたいとおっしゃっていました。

今後オープン予定のカフェスペースも!!

今年中には『八王子美髪店』と併設で『カフェ』もオープンする予定なのだとか。
美髪店から入店すると一番奥につながってますが、カフェの入口は反対側にできるそうです。

【追記】黒塀カフェオープンしました👇

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