ここまで進化!視覚障害者支援のデジタル化『視覚障害者歩行支援システム展示・体験会』
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1月19日(日)、クリエイトホールで、『視覚障害者歩行支援システム展示・体験会』が開催されていました。技術の進化に驚きました。それらの機器を利用(購入)するための制度についても聞いてきました。
八王子市のみ認定の機器も
たくさんの当事者や支援者が参加する中、ある男性は「いつも行く所なら問題ありませんが、初めて行く場合は、ガイドさんをお願いするか、一人で出向き、途中で何度も通りがかりの人に聞いて目的地にたどり着くしかありません」と。その男性が熱心に説明を聞いていたのは「あしらせ」という製品。
これは、コンパクトな機器を靴につけて、足の前後左右に伝わる振動が目的地まで案内するというもの。「とてもいい製品だが、今回は購入を見送る」とのこと。理由は、「左の振動が感じにくくて不安だった。『その人によって感じ方が違うので、振動の強弱を調整できるようになればいい』とメーカーに伝えました」と。
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たくさんの情報の中、赤信号のみを危険探知します
また、男性が住む立川市はこの機器を「日常生活用具」に認定していないので全額を自費で購入しなければならないという背景もあリます。この機器を認定しているのは、八王子市、府中市、藤沢市です。また、八王子市のみが認定(全国初)している「ダイナグラス」は、AI搭載の小型のカメラが「文字」「今いる情景」「目の前にいる人の情報」などを音声でユーザーに伝えることができる機器です。
八王子市が、「日常生活用具」の認定に積極的なのは、このイベントの主催者でもある八王子視覚障害者福祉協会などが地道に活動を進めている成果です。
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ダイナグラス
グレードの高さ
会場には、(株)マリスによる危険探知装置や、(株)インターアクトによる危険回避、痴漢などの防犯対策機器など、開発中の製品もありました。歩行支援以外に、文字を読んだり、作業をするための機器もありました。
視覚障害のうち9割を占める弱視の方にとって役立つのが拡大鏡。機械の下に新聞や本を置くと拡大されるのですが、反転(黒地に白い字)できたり、拡大率を画面タッチでもダイヤルでも調整でき、機械の下にスペースが確保され作業しやすく設計されています。
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文字などを拡大
文字読み取り機も、読み上げる声を男女の声に変えられ、聞き取りやすく設定できるなど、使い勝手の良さを追求していることに驚きました。
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文字を読み上げる
ドローン兵器
帰宅後、テレビでウクライナとロシアの戦争の最前線で使用されているドローン兵器についての番組を見ました。ピンポイントで基地を狙い人を殺傷できるというその恐ろしさで心を病んでしまった兵士は「常に怯え、耐えられなかった」と。科学技術の進歩は人の幸せのためにのみ利用されるべきだと、強く思う一日でした。(中塚)
生涯学習センター(クリエイトホール)
- 住所
- 東京都八王子市東町5-6
- アクセス
- 八王子駅北口 徒歩4分
- 営業時間
- 9:00~22:00
- 定休日
- 毎月第一火曜日(第一火曜日が祝日又は年末年始の場合は翌週)
- 電話
- 042-648-2231
- Webサイト
- https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kurashi/kyoiku/004/001/001/p005127.html
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