
衣服や小物、インテリアとして身近にある布製品。その材料となる生地や繊維などの『テキスタイル』にフォーカスしたイベント『装いの庭EXPO』が、『東京たま未来メッセ』で2日間にわたり開催されました!
繊維産業や布地にフォーカスしたイベントが初開催!
八王子駅から徒歩5分の『東京たま未来メッセ』で開催された『装いの庭EXPO』。イベント開始前にもかかわらず、お客さんが待ちきれない表情で続々と入場していきます!

チケットやパンフレットなどの配布物もとてもおしゃれ。『装いの庭』のロゴマークには、はさみや植物などテキスタイルに関するモチーフがふんだんに組み込まれています。

魅せるレイアウトがすてきな会場内
一歩会場へ入ると、各店舗の鮮やかな商品が目に飛び込んできます!パイプフレームのテントが存在感を放っており、イベント会場というよりは知らない町に迷い込んだような感覚。

工夫をこらしたディスプレイは、マラケシュの市場のような異国感!多摩織をモチーフとした『東京たま未来メッセ』の天井とも馴染み、めちゃくちゃすてきな雰囲気です!

全国から集まった約100組の出店で技術や作品を紹介
布製の日本地図には、全国各地の繊維産業の拠点が紹介されていました!八王子は江戸時代から養蚕が盛んだったことから絹織物に強い…というように、地域ごとに素材の特徴があるのがおもしろいです。

会場では織り・編み・染め・加工など幅広い分野のテキスタイルクリエイターと直接会話をすることができました!草木染めのオーダーカーテンなどを受注している『suha Fabric』。ジャワ島やバリ島で採取された自然素材と、実際に染められた布地を見比べることができました。

日本伝統の『型染め』をベースにした染色作家ユニットの『kata kata』は、染色に使う型紙を展示。

こちらは製作途中の型紙。『型染め』はくり抜いた部分に染料をはじく糊を塗り、染色をします。ここまで緻密な染色ができる技法は、世界でも珍しいんだそう。

素材に個性豊かなアプローチ!オリジナル商品を発見するたのしさも
つややかな漆(うるし)が美しい大きめバングルは、『SATOKA ABE TEXTILE』の作品。織物の端材糸をアップサイクルした商品で、驚くほどの軽さです!

存在感のあるドクダミをモチーフとしたテキスタイルデザインを見つけたのは、『KAYO AOYAMA』ブース!淡い色合いは水彩画のやわらかな雰囲気を、そのまま布地にプリントして実現しているんだそう。

『ハルカ・モッケローニ』デザインの布地は、八王子の工房にてシルクスクリーンプリントで一色ごとに手作業で染められたもの!鮮やかな色合いとかわいらしい雰囲気のデザインが、唯一無二の存在感でした。

無料で参加できるアートプログラムも
会場の中心には、色とりどりの美しい糸が積みあがっていました!こちらは、富士吉田市のネクタイ工場で眠っていたという絹の『かせ糸』。持ち帰りもOKだったので、どの色を持ち帰るか悩んじゃう~。

専用の枠にかせ糸をセットして、大きな花をつくるアートプロジェクトも始動していました!使用されることなく、倉庫に保管されていた糸が華やかな美術品として生まれ変わる

会場内スタンプラリーも人気!
チケットの裏面には、綿(わた)の種が布になるまでの過程を追うスタンプラリーが!会場内のあちこちにあるスタンプをあつめると、プレゼントをもらうことができました。

プレゼントは、ホンモノの綿の種!人生で初めて見た綿の種、うっすらと毛がはえているのがかわいいです~。

えきまえテラスでは入場無料のマーケットも開催
芝生がひろがる『えきまえテラス』では、入場無料のクラフトマーケットが開催されていました!子ども向けのワークショップもあり、にぎやかで笑いが溢れる雰囲気。

ステージではアイリッシュフルートによる、アイルランドのダンスメドレーの演奏が!軽快なリズムに誘われて、通りすがりの方も多く足をとめていました。


完成品だけでなく、素材であるテキスタイルに注目した『装いの庭EXPO』。繊維技術の多様さを知り、デザイナーのこだわりを知ることができた貴重な機会でした!繊維試験場跡地に建てられた『東京たま未来メッセ』で開催されたのも、八王子市民的に最高のイベントだったと思います!
東京たま未来メッセ (東京都立多摩産業交流センター)
- 住所
- 東京都八王子市明神町3-19-2
- アクセス
- 八王子駅北口 徒歩5分
京王八王子 徒歩2分 - 電話
- 042-697-0802
- Webサイト
- https://www.tamaskc.metro.tokyo.lg.jp/
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