前回の、現代の象徴SNSを駆使する”匠”とは打って変わって、今回は1200年以上の由緒ある神社を守る神主さんをご紹介します。
『子安神社』神主松宮さん
――眞由美さん、2回目の”八王子の匠”になります。
馬場眞由美「やったね!」
――今回は『子安神社』の神主さんである松宮さんにお話しをお伺いさせて頂きます。
よろしくお願いします。
松宮さん「よろしくお願いします。」
馬場眞由美「こちらは駅から本当近いですね。」
松宮さん「京王八王子駅から徒歩1分、JR駅から徒歩5分位でお越し頂けます。」
馬場眞由美「そういえば、ユージさんはこちらで結婚式挙げられたんですよね(笑)」
――はい、実はさかのぼる事、16年前にこちらで式を挙げさせて頂きました。
神主さんの奥様に式典で舞をしていただいたんです(笑)
松宮さん「そうだったんですね(笑)」
創建は759年!女性の神様を祀る由緒ある神社
馬場眞由美「子安神社というのはとても由緒ある神社なんですね」
松宮さん「創建は759年。天平宝字3年となります。
お祀りしている神様は、木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)という女性の神様でございます。
どういう神様かと言うと、「日本書紀」によると天皇陛下の祖先の血筋とも言われているそうです。天照大御神の孫と結婚したとも言われております。」
――そういうのもあり、天皇陛下と縁がある神社なのですね。
松宮さん「1250年前の天皇陛下のお后様がご懐妊の際に、安産祈願として相応しい場所はないかという事になり、この地をお選びいただいたのが創建した始まりになります。
何故この地をお選びいただいたのかは定かではないのですが、恐らく水に関連するという事ではないかと思われます。
昔の八王子をご覧の方が存じている事なのですが、子安神社のある明神町4丁目というのは非常に水脈が豊富なんです。境内にある池は一日1000t湧き水が出ています。
水と安産信仰というのは深い繋がりがあり、生命の源ですので、水と安産というのを結び付けて、この地をお選びいただいたのではないかなと思います。」
――裏側にも神社がございますよね。
松宮さん「金刀比羅神社が鎮座しております。」
巫女と福むすめ
馬場眞由美「子安神社さんは巫女さんも募集されていますよね!」
松宮さん「はい、聞いた話ですと人気のあるお仕事と聞いております。」
馬場眞由美「福むすめというのもいるんですよね」
松宮さん「よくご存じで(笑)
関東の方はなかなか知らない方も多いのですが、関西ではとても有名な存在でして、えびす様をお祀りしている神社(西宮神社等)には福むすめがおりまして1月10日の初えびす祭では福笹を福むすめが授与するというとても人気のある行事があります。」
馬場眞由美「福むすめと巫女の違いは何ですか?」
松宮さん「簡単に言ってしまうと、巫女が煌びやかに着飾るのが福むすめと思ってください。」
馬場眞由美「何か、履歴書を書いて面接に行った際に今までどんなお仕事をしてきましたか?と言われた時に ”巫女してました”と答えたら、それだけで採用とか言ってしまいそうですよね(笑)
子安神社で巫女してました、と言われたら もう合格ですよ!」
――巫女さんは覚える事がたくさんですよね?
松宮さん「はい、舞もしないといけません。
皆さん、結構誤解しているのですが、ご祈祷などで巫女が参拝者に背を向けて舞っているのですが、これが正しいんです。参拝者の方に向けている舞ではなく、あくまでも神様に対して舞う儀式の為の踊りなんです。」
子供に関わる行事が豊富
――たくさん行事が子安神社さんはございますよね?
きつね祭り・泣き相撲・金比羅祭りなどなど
馬場眞由美「ランドセル祓いというのもあるんですね?」
松宮さん「これは子安神社だけではなく、全国の神社でもされているのですが、これから入学をされるお子様などに向けての学業祈願になります。学校に持っていくランドセルをお祓いしようという祈祷になります。」
馬場眞由美「使い終わったのではなくて、これから使うランドセルなんですね!
ランドセルを買ったら、おじいちゃん、おばあちゃんまずは子安神社に持ってきて祈祷してもらったら、お孫さんはオール5取れます(笑)」
――子供に関わる行事が本当多いですね!
松宮さん「はい、ご祭神であります木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)が女性ですので、お子様に楽しんでもらえる神社を目指しております。」
――近くでは1月10日に金比羅祭りがございますよね?
松宮さん「全国にたくさんの金刀比羅神社がございますが、毎月10日が縁日になるんです。
その中で年始明けの10日が初金比羅祭という事で、盛大に全国で開催されております。
現在予定としては、来年2023年1月10日に境内の神楽殿から福むすめが餅を撒く、開運餅撒きをする予定でおります。」
※新型コロナウイルスの感染状況によって変更する可能性もございます。詳しくは子安神社HPをご確認ください。
神主さんの一日
馬場眞由美「神主さんの一日の流れとして、朝は何時から動いているんですか?」
松宮さん「毎朝、5時半頃には神社の門を開けます。その後、いろいろ準備などもして6時に社殿の太鼓をたたきます。
その後、8時に神主全員で朝のお祈りをします。」
馬場眞由美「一般の方は何時に入れるのですか?」
松宮さん「門が5時半頃に開きますので、それ以降でしたらば入れます。」
馬場眞由美「入って太鼓叩いているのを見ても良いのですか?」
松宮さん「はい、もちろんです(笑)」
馬場眞由美「朝通勤前に来られたりするんですね。」
松宮さん「はい、毎朝仕事前に参拝される方もいらっしゃいます。」
――最後に八王子ジャーニーをご覧の皆様に一言お願いします。
松宮さん「朝6時から開いており、神社は誰でも入れる施設ですので気軽に来ていただいて、お参りして頂ければと思っております。」
――参拝の終わりの時間は何時までなのですか?
松宮さん「夏と冬では時間が異なっておりまして、夏の時期(9月)までは18時まで、冬の時期10月からは17時までとなっております。」
――本日はありがとうございました!
松宮さん「ありがとうございました! 」
永塚の感想
子安神社は、私のお店も近くにありますので、毎月1日と15日には参拝させて頂き、毎月1日と10日にお店で特別に子安神社のご神水を頂戴して“ご神水珈琲”としてご提供させて頂いるのもあったり、プライベートでも結婚を挙げた場所でもありますので(笑)特別な神社の一つです。
※ご神水は現在一般の方は神社内にて飲むことは出来ません。
八王子の中心地でもある駅周辺のザワザワした場所から徒歩圏内にも関わらず、一旦敷地に入るとその静かで澄んだ空気感に癒されます。
お仕事前、通学前などにも参拝できる場所ですので、是非皆さんも正月だけではなく、参拝に行かれてはどうでしょうか?
子安神社
- 住所
- 東京都八王子市明神町4-10-3
- アクセス
- 八王子駅北口 徒歩5分
京王八王子駅 徒歩2分 - 営業時間
- 【参拝時間】6:00~18:00(4月~9月)
6:00~17:00(10月~3月)
【ご祈祷受付時間】9:00~15:30 - 電話
- 042-642-2551
- Webサイト
- https://koyasujinja.or.jp/index.html
- @OW0e6LA2lCq2S2s
- https://www.facebook.com/koyasujinnja
- @koyasujinja
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