八王子の紳士淑女のみなさま、ご機嫌いかがですか?今回は、八王子・中町に店を構える、社交酒場『萬(ばん)』をご紹介します。知る人ぞ知る、メニュー、コンセプト、接客、そしてお客様、すべてが満足度120%のお店です!心が解放される、自由でおいしい「萬ワールド」、ぜひご堪能ください。
これが萬 〜お店紹介〜
その昔、花街(かがい)として栄え、多くの八王子文化人が大人の社交場として通った中町。最近では桑都テラスもでき、多くの市民でにぎわいをみせています。そんな歴史あるエリアに店を構えるのが、こちらの『萬』。神楽坂の裏路地にたたずむ小料理屋のような、品のある佇まいが印象的です。
店名の『萬』は、萬長・くりこさんの生まれた万町からとったもの。くりこさんが、『万一おはやし会』での活動中、半纏(はんてん)の文字が『萬一』で、『萬』の文字にほれ込んだことから、店名を『萬』にしたそうです。
このロゴマークは、『万』の旧字『萬』の元をたどっていったところでみつけた、甲骨文字を元にアレンジしたものだそう。『萬』へのこだわりを感じます。
店内は、カウンター10席、4人掛けのボックス席が2つ。お店に入ると、かわいらしい招き猫『萬猫』が迎えてくれます。なんでも、萬猫の頭をなでると、人生の笑顔の数が増えるんだとか。「笑う門には福来る」ですから、お店に行った際には、ぜひご利益にあやかりたいですね。
品の良い、清潔感のある落ち着いた店内。ゆったりじっくりと過ごせる空間が素敵です。
毎晩のように、八王子の紳士淑女が集まり、さまざまなテーマを肴に、おいしいお酒とお料理を賑やかに楽しんでいます。
こちらが、萬長のくりこさん(写真右)と、番頭のペレーラさん(写真左)。
ペレーラさんは八王子生まれの45歳児。ペレーラさん、サックス奏者でもあり、くりこさんと一緒に、八王子でも人気のバンド『侍ダイナマイツ』で活躍中です。サックスを愛でるこの表情からも、音楽を愛する心が伝わってきます。
LIVEなどの詳細は公式サイトにて。
侍ダイナマイツ公式サイト
では、さっそく、萬の魅力をご紹介していきましょう。
これぞ萬 ~フード、ドリンクの紹介~
まずは、お品書きから。お食事は、定番と日替わりの今日のおすすめが用意されています。
前菜から揚げ物、お酒のお供、〆の油そばまで、実に幅広いですね。注目していただきたいのは、お品書き名。『ラーメン屋さんのおつまみ盛り』『赤い彗星 紅生姜の天ぷら』など、ユニークでとても楽しいメニューが目白押しです。このお品書き、ペレーラさんが担当し、幾重にもわたる厳しいチェックを経て採用されるのだとか。では、お料理を紹介していきましょう。
ダチョウ
お品書きで、特に目を引くのがこちら『ダチョウ』。
上質で、品の良い肉の旨味が味わえる新鮮なダチョウを、タタキやユッケなど、部位によりさまざまな味わい方が楽しめるよう調理されています。まさに、『赤いダイヤモンド』と呼ぶにふさわしい、気品あふれる肉質のダチョウ。低脂肪・低カロリー・高タンパク。おまけに、脂肪を燃焼させるといわれるカルニチンも含まれているため、おいしくヘルシーに食べられることから、女性の方にも人気です。偏見を捨て、食べてみてほしい逸品です。
赤身を頬ばり、驚く常連のお一人・Rさん。
「想像以上にクセもなくて、食べやすいお肉ですね。ほどよく赤身肉の旨味も感じられて、とってもおいしいです!」と、偏見を捨て、彼が新しい食の扉を開いた瞬間を激写。こんなにおいしくてヘルシーなダチョウ、ぜひ積極的に食べてみたいですね。
自家製手捌きメンマ皿
こちらは、ペレーラさんこだわりの『自家製手捌きメンマ皿』。ペレーラさん、大のメンマ好き。理想のメンマをつくるため、1本1本手で割いて、この太さにたどり着きました。
メンマの太さ以外にも、かたさや味付け、ネギの量、海苔の乗り具合、盛り付け、すべてが計算され尽くされています。コリコリとした食感、乾杯のビールなどにピッタリですね。ラー油をかけていただくと、ピリ辛メンマとして味わえるのも、魅力的です。
常連のDさん、Wさんも、絶品メンマとビールで乾杯!この日は、お二人ともお仕事帰りで、とにかく一杯飲みたかったそう。コリコリとした歯ごたえのこだわりのメンマをつまみに、ゴクゴクと、ビールやハイボールを思い切り流し込む。これがめちゃくちゃおいしい。DさんもWさんも、ほんとにおいしそうです。
ダチョウのタタキ
続いて運ばれてきたのが、『ダチョウのタタキ』。赤身肉の、しっとりとしたレアのお肉は、噛めば噛むほどに、お肉の旨味がじんわりと溢れ、お肉の実力とポテンシャルを感じることができます。
こちらは、常連のお客様同士で仲良く乾杯のシーン。ダチョウのタタキは、みなさんもちろん大好物!
「ダチョウのタタキは、しっかり噛みしめるほど、旨味がじんわりと感じられるのがいいですね。ほかのお肉では味わえない、フレッシュで深みのあるお肉が気に入っています」と、常連のUさん(写真左)。
ラーメン屋さんのおつまみ盛り
こだわりのメンマに、じっくり煮込まれた極上の柔らかチャーシュー、そして、黄金色に輝くトロットロの煮卵。これぞ具の中の具、king of 具!
具が大好きな常連のMさん。「みよ、このおつまみたちを!」と、自慢げに紹介してくれました。具への深い愛、ひしひしと伝わってきます。
オトナのフラポテ
皮付きのフライドポテトと、塩辛&バターが出会ってしまった至極の一品『オトナのフラポテ』。
ホクホクでアツアツ、塩辛&バターの風味が食欲をそそる、まさに誰もが、どんな時にでも必ず注文したくなる一品です。
半熟味玉とベーコンのシーザーサラダと優しさあふれるチリコンカン
お次は、彩りも鮮やかな『半熟味玉とベーコンのシーザーサラダ』が登場!トマトの赤や、グリーンリーフの緑がすごくカラフルで、見た目にも楽しい一品ですね。中央に置かれた、ドッシリとした味玉の存在感がすごい!
たまご好きには、カットせずにはいられません。うおぉ!どうですか、想像を超えたこの黄身のトロトロ感!これはもう、反則です(笑)。
その間に、こちらもお店おすすめの『優しさあふれるチリコンカン』も登場。ひき肉と玉ねぎ、お豆を独自の配合によるオリジナルのスパイスで炒めていきます。スパイスのいい風味を残しつつ、辛味がまったくないので、お子様や辛味の苦手なお客様でも、おいしくいただけます!
どれだけおいしいのか、Rさんのこの表情が、すべてを物語っています(笑)
なんていい顔!『八王子のウマい顔!大賞』があったら、間違いなく入賞できそうです。編集部のみなさん、年度末には、ぜひこんなユニークな賞を設けて、表彰してください!
お料理をいただいたRさんの奥様も、この笑顔。
「シーザーサラダは、濃厚な黄身がお野菜に絡まって、すっごくおいしいですね。お野菜嫌いの方でも、これはモリモリ食べられると思います。しかもこのボリュームなので、食べ応えがあっていいですね!私も大好きなチリコンカンは、なんといってもスパイスの塩梅がすごくいいのと、個人的には、お肉や玉ねぎ、お豆の具材のバランス絶妙で、ついつい食べ過ぎてしまいます。クラッカーに乗せてもおいしいですよ」と、大満足!
ちなみに萬は、小さなお子様連れでも、ゆったりと過ごすことができます。
こちらのお子様は、最年少の常連様。「小さな赤ちゃん用の椅子などもあったり、とっても親切で暖かい雰囲気に、すごく感動しました。特に、生まれたばかりはいろいろと神経も使いますし、気持ち的にナーバスになることもあるので、萬さんのようなお店があると、とっても助かりますね。これからもお世話になるつもりです」と、Rさんの奥様。このような、細やかな心づかいができるお店、とても素敵です。
宇宙一の品ぞろえ『島焼酎』
このへんで、萬のもうひとつの魅力『島焼酎』をご紹介しましょう。
萬は、こんなにたくさんの『島焼酎』を取り揃えています。宇宙一の品揃えと、焼酎愛好家の間では評判なのだそう。島焼酎は、東京本土から南方へ約2,000kmの海域に広がる、大小約220もの島々で構成される東京島しょ地域でつくられている焼酎のこと。各島々で焼酎づくりが行われ、独自に発展してきたそうで、近年では、希少性や独特の味わいもあり、注目が集まっています。
さっそく、常連のAさんが、ゴキゲンな様子で島焼酎『ヤシ八』を注文。ヤシ八は、八丈島産の麦焼酎で、フルーティーな味わいが特徴。柔らかな辛口系なので、ロックがおススメなのだとか。お刺身など、海の幸との相性もいいそうです。
注文を受けて、ペレーラさん「ヤシ八?マジデノムノ?」と驚きながら、Aさんに確認(笑)
実はペレーラさん、東京中の『島』が大好き。今までに、佃島、向島、昭島、拝島などを巡ったそう。ただ、伊豆諸島には一度も行ったことがありません(笑)
なので、島焼酎も、本やネットなどでコツコツ調べ、島を想像しながら、集めてきました。今では、八王子市中町の誰よりも、島焼酎に詳しくなったそう。はやく本当の島に行けるといいですね。
島焼酎、そんなにおいしそうなら、と、ぼくは『ジョナリー』を注文。
ジョナリーは、東京・八丈島の麦・芋焼酎。樫樽貯蔵されていて、その特有の琥珀色が特徴。味わいも、甘くて深い旨みがあり、ライトなウイスキー感が人気です。地元では、ソーダ割りにして楽しむ、通称『ジョナハイ』が大人気なのだとか。味わいは、軽やかなウイスキーといった感じで、すごく香りも良くて、飲みやすいですね。これは、ウイスキーや焼酎が苦手な方でも、結構イケるんじゃないでしょうか。スイスイ飲めるので、飲みすぎには注意が必要ですよ。
ちなみに萬では、奄美諸島の『黒糖焼酎』にも力を入れています。もちろん行ったことはないそうですが(笑)。
ほかにも、ビール、日本酒、スパークリングワイン、ソフトドリンク、下町のんべぇ愛飲の『コダマサワー』全種なども揃っています。どなたでも楽しめるので、安心ですね。
島焼酎で盛り上がる中、待ちに待っていた『北海エゾシカの竜田揚げ』と『赤い彗星 紅生姜の天ぷら』が到着。
北海エゾシカの竜田揚げ
ジビエ料理でも使われる新鮮なエゾシカ肉に生姜などを揉み込み、片栗粉をまぶして、カラッと揚げた一品。
サクッと噛み切れるほど柔らかで、臭みのまったくない、ジューシーな鹿肉を手軽に味わえるのがいいですね。島焼酎にも、かなり合うと思います。食べたDさんも、おいしすぎてこの表情。満足度120%ですね。
赤い彗星 紅生姜の天ぷら
これは、私も大好きな逸品です!
薄くスライスした紅生姜を、シンプルに天ぷらにしたものですが、生姜の酸味が火を通すことで和らぎ、ちょうどよい風味や塩梅で、とてもおいしくいただけます。これは、本当に秀逸ですね。もちろん、島焼酎やビール、ハイボールにも、とっても合いますよ。
キリッとしたスーツ姿が印象的な、常連のPさん。紅生姜天を食べるお姿が、とても優雅で素敵です。ちなみにPさん、八王子を中心に活躍するDJとしても活躍中です。
「萬の紅生姜天は、厚みよし!歯ざわりよし!酸味よし!の三拍子そろった、これぞまさに紅生姜天ぷら界の準チャンピオンや~!」と、Pさんは、とてもおいしい顔で語ってくれました。
油そば
そして〆に出てきたのが、萬自慢の『油そば』!いかがですか、この迫力。
「味よし、麺よし、具よし!これぞまさに、油そば界の準チャンピオンや~!」とPさん。
おいしい料理においしいお酒。知らない方同士がいつしか仲良くなり、このように乾杯するまでになれる。どなたでも、安心して楽しめる、社交的な酒場。それが『萬』なのです。
「準チャンピオンや~!」と笑顔のPさんに、乾杯で盛り上がるみなさん。
楽しくておいしい酒場『萬ワールド』。その魅力、存分に伝われば幸いです。
これも萬 ~イベント、貸し切りのご案内~
萬では、休日などを利用して、さまざまなイベントが行われています。例えば、『激辛&旨辛イベント』。萬の常連で、八王子ジャーニーでも紹介されたことがあるオモロ変な人・Uさんは、さまざまな野菜や激辛唐辛子などを栽培としている方として有名です。
イベントでは、収穫したばかりの生の唐辛子を使った、めちゃくちゃ辛くておいしい料理が思う存分堪能できるんです!
激辛唐辛子パウダー、お料理に少しかけるだけでもこの通り(笑)。思わず祈りたくなるほどの辛さと旨味にびっくりです。
激辛イベントは、定期的に開催しているので、気になる方はお店のインスタなどを、ぜひチェックしてくださいね。
こちらは、DJイベントの様子。休日の昼間から、心地よくカッコよい音楽に身をゆだねながら、お酒をユルユルと飲む。これが最高の休日の過ごし方ってものですよ!
ちなみにDJイベントは『Overdose Lounge』略して『ODL』といい、かつて八王子市南口で行われて伝説のDJイベント『Old Days Lounge』の名称を引き継いだもの。2024年4月からスタートし、隔月で開催する予定だそうです!音楽好きの方は、ぜひ足を運んでみては。こちらも、詳しくは萬のインスタグラムをチェックしてくださいね。
また、萬では宴会コースや貸し切りも行っているそうで、ご予算や人数、条件など、いろいろと相談に乗っていただけます。お仲間うちでもよいですし、会社の歓送迎会や打ち上げなどにも利用できそうです。「ふつうのお店はもう飽きた!」「ペレーラさんとの会話が楽しみたい!」という方は、ぜひご相談してみてくださいね。
萬からみなさまへのご挨拶
よっす、どうも。チャーシューやメンマなど具の専門家、多木康(ペレーラ)です。 中町の萬は、国産ダチョウやエゾ鹿など、ちょっと珍しい食材や、伊豆諸島や奄美諸島の焼酎などを扱っている、一部のマニアに密かに支えてもらっている小さな居酒屋です。 おひとり様でもお子様連れでも訳アリカップルでも大歓迎ですので、お気軽にご来店くださいませ!デ・ノモーヤ!クオーヤ!タノシモーヤ!
みなさん、いかがでしたか?酒場としてのお料理やお酒、接客のクオリティが高いのはもちろん、くりこさんとペレーラさん、そして優しく緩やかなコミュニケーションのできる常連様が醸し出す、楽しくて豊かな雰囲気。一度行くと、間違いなくリピートしたくなる。そんな魅力溢れる酒場が『萬』なのです。
ぜひみなさんも、ユニークなメニューや島焼酎を味わいに、足を運んでくださいね。ぼくもいたら、ぜひ一緒に飲みましょう。では!最後まで、ありがとうございました!
萬(ばん)
- 住所
- 東京都八王子市中町12-10 村上ビル103
- アクセス
- 八王子駅北口 徒歩7分
- 営業時間
- 16:00~24:00(LO 23:30)
- 定休日
- 日曜日
- 電話
- 042-649-6964
- @bang_nakacho_hachioji
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