【よみっこ】八王子の草分け的存在 八王子市横山町ギャラリー『芙蓉』

地域情報紙「よみっこ」

皆さんこんにちは!
「絵画の事はよく分からないが、のんびりと絵を眺めるのは好き」そんなよみっこ記者のような方も多いのではないでしょうか?

今回紹介するのは、八王子の画廊の草分け的存在である、ギャラリー『芙蓉』さん。出会いは偶然でした。

開店から50年・美術家達の拠点として

『八王子見て歩き』取材中の事でした。野猿街道のスタート地点、横山町郵便局(甲州街道)を撮影し、そこから逆向きの八幡神社方面への道について尋ねたのが、偶然にもギャラリー『芙蓉』の画廊主、岩間幸雄さんでした。

この画廊は、これまで個展などの会場としてよみっこにも何度か登場している八王子の老舗画廊であり、美術家たちの拠点の一つとして有名な画廊です。その場で取材依頼をし、後日取材に伺いました。
取材時に展示されていたのは、「第6回 山の風景画展」で、この画廊が毎年山の日頃に企画しているもの。「同じ山の絵でも、描く人によってこんなにも違うんだな」と、眺めながら、まずはこの画廊の歴史についてお聞きしました。

画廊主の岩間幸雄さん(ギャラリー『芙蓉』にて)

ここは居酒屋でした

「ここはもともと居酒屋さんでした。その店主、橋本たき江さんが、『美術家が気軽にやってきて、美術談義の花を咲かせられるサロン』のような画廊作りを目指して、地元の画家・森田義男さんから画廊経営の指導を受けてここを開店したのが昭和50年6月の事でした。当時は、八王子駅前に三晃画廊があり二番目の画廊でした。その後、一時休廊しましたが、平成22年に市内の美術家たち数人(愛好家を含む)が橋本さんの遺志を引き継ぎ再開。同25年から、私が画廊主としてやらせてもらっています。」と岩間さん。

昭和50年頃と言えば、高度経済成長期の直後で八王子市の人口も急増してた時代です。
「あの頃、絵描きもたくさんいましたね。そんな人たちの発表の場であり、交流の場である画廊が次々とオープンしました。」

画廊再開は読売新聞多摩版に取り上げられました。

岩間さんの事

岩間さんと絵画との出会いは、20歳の頃に教室に通い始めたこと。
その後、絵画(美術)関係の仕事を目指しますが、「絵で飯を食えるのはほんの一握りですよ」との言葉通り、美術以外の仕事を続けながら趣味として楽しんできました。
定年後、現在の立場となり、結果として若い頃の夢がかなった形です。

生まれ育った八王子への思い入れも強く、「美術の世界でも高齢化が進んでいます。八王子は古い町ですから、もともと芸術などアカデミックな物には厳しい部分がありますが、美術関係の大学も多いので、若い人が活躍できる環境が必要ですね。ここでも、『八王子ゆかりの画家たち』や『山の風景画』『海の風景画』展など、貸画廊(個展)以外の企画も行っています。」

■ 現在の展覧会『谷澤鐵三展』
(八王子美術連盟で長年活躍し3年半前に亡くなった谷澤さんの遺作展)
~9月7日

地域情報紙 よみっこ

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よみっこ編集局
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ギャラリー芙蓉

住所
東京都八王子市横山町18-19
アクセス
八王子駅北口 徒歩7分
電話
042-623-9013
Webサイト
https://blog.goo.ne.jp/fuyougarou
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