ランチ営業に引き続き、ディナーの営業にも伺いました。
ランチもすごかったですが、ディナーはさらにすごかった!!
職人技の本領を発揮した、芸術のような手仕事を体感することができました。
行こうか迷っている方、絶対に行ってください。知らなかった方も、この記事を読んでぜひ行ってほしいと思います!
おつまみや一品料理、お刺身、お鮨もアラカルトで頼めるようになっているので、お腹の具合に合わせて調整できます。
お料理お任せ 鮨四貫コース(6,800円/税込)
今回は初めてなので、お料理とお鮨をお任せで出してもらえるコースを注文。
お料理の内容は同じで、お鮨が8貫出していただけるコース(8,500円/税込)もあります。
養老豆腐
養老豆腐とは、すった山芋を寒天などで固めたお豆腐のような見た目のお料理。
外の暑さを忘れ、体の熱を取ってくれるような、ひんやり、ぷるんとした食感。
噛むと山芋のシャキシャキも感じられ、辛みの強いわさびが涼やかさを引き立てます。
お刺身盛り合わせ
思わず笑みがこぼれるほどの、見目麗しい盛り合わせが出てきました。
刺身の質はもちろん、盛り付けも趣向を凝らしていて、食べる前から楽しめます。
真鯛 じゅんさいとポン酢
「今日の鯛はすごくモノがいいです」とご主人が言う通り、質の良さが一目で伝わる美しく透き通った身。
しっとりとしていて、鯛自体の味わいと出汁の効いたポン酢、じゅんさいのぷるっと食感との組み合わせが絶妙。
シメ鯖
シメ鯖の概念を覆すような、しっとりしなやかな食感。
酸味と塩味はとても穏やかで上品ながら、酢の爽やかさが感じられるセンスの光る塩梅。こんなシメ鯖を食べるのは初めてです!
くじら 塩とごま油
見た目の雰囲気から「ちょっと苦手そうかも…」と、今まで食べたことのなかったくじら肉。
ニオイやクセはなく、赤身ながら食感は柔らかい。使われているごま油の風味がよく、とても奥深く香り高いと感じました。
鮪赤身 漬け
「赤身も、きめ細かくいい部位をご用意しました」という鮪は、素人が見てもわかる、しっとりときめ細やかな深い色の赤身。
口に入れると、とろけるかのようになめらかにほどけていきます。青柚の皮のほんのりとした香りがニクイ!
中トロ
赤身からトロにかけてのグラデーションが美しい。
赤身っぽい部分の食感からトロの部分の食感も味わいもグラデーションになっています。噛むたびに上質な脂がとろけて、口の中が幸せです。
松茸の茶碗蒸し
少し器が揺れるだけでふるふると表面が波打ちます(これは動画記事見てください!!)
茶碗蒸しが口の中でとろけて、出汁の香りと松茸の香りが口いっぱいに広がります。
松茸、オクラ、枝豆、焼いた鶏肉、すり身…とても具沢山で、味わいと食感の変化も楽しめます。
鱧と秋野菜の天ぷら
鱧
身はふんわり、皮目はもっちり、衣はサクッとして、食感のハーモニーが楽しめます。
鱧は身自体の味が淡いイメージがありましたが、塩をつけていただいても、しっかりと味わいと旨みが感じられます。
むかご
おいものようなお豆のようなほっくりとした食感に、ほんのりとしたほろ苦さを感じます。
この上品なほろ苦さが、和食ならではの季節感を味わわせてくれるんですよね。
銀杏
素揚げの銀杏がついていました。色合いが鮮やかでアクセントになっています。
独特のもっちりとした食感がクセになります。
かぼちゃ
秋の野菜の代表ともいえるかぼちゃ、サクッとした衣の中はねっとりと仕上がっていました。
素朴で自然な甘みが塩で引き立てられて、塩で食べる良さを満喫しました。
海老しんじょうの蓮根挟み揚げ
蓮根の小気味よいシャキシャキとした食感に、海老の風味がしっかりしています。
手をかけたものに、更に手を加えて天ぷらとして提供していることに感動。
ご主人の田和さんいわく「料理に関しては、常に『あとひと手間!』を探しながら取り組んでいます」とのこと。感服いたしました。
秋刀魚の柚庵焼き
両端を内側にくるんと巻いた、珍しいスタイルで串打ちされた柚庵焼きです。
ふっくらと焼けた秋刀魚、香ばしいしょうゆダレと青柚の皮の青々しさに、季節の移ろいの表現を感じました。 見た目にも美しい切込みのおかげか、小骨も気にならず、味も馴染んでいておいしくいただきました。
肉料理 牛ランプのステーキ
「あれ?ここはステーキ屋さん?」と思うぐらい、本格的でおいしいステーキが提供されました。
周りは香ばしく、中はしっとりとしたミディアムレアくらいのいい焼き加減です。
肉々しい赤身の旨みが濃いランプに、辛みの効いたわさびがよく合います。添え物のお野菜たちも抜かりなくおいしくてびっくり!
鮨4貫
さあ、いよいよ鮨の登場です。メニューを見ながら、どのネタが出てくるのか想像しつつ楽しみに待ちます。
シャリは甘さ控えめで、酸味も上品な印象。小ぶりなシャリの量だったので、コースの終盤でもおいしく味わうことが出来ました。
のどぐろ
1貫めでのどぐろ!最初から予想を上回ってきます。
炙った香ばしさが鼻に抜け、じんわりと脂が溶け出し、柔らかい身とシャリのほどけ具合が絶妙に相まって、衝撃を受けました。
お鮨については独学で学んだという田和さん。独学でこんなにおいしいお鮨を握れるなんすごい…。
こはだ
新子(こはだと呼ばれる前の段階の幼魚)に近いこはだとのこと。
この酢じめも上品でしなやかに仕上がっています。身と皮が柔らかく、酢じめとシャリ、青柚の皮のハーモニーが素敵。
石垣貝
しなやかで柔らかいですが、食感としてはシャキシャキとしています。
シャリの穏やかな酸味で、あっさりとした甘みが引き立てられているような印象。石垣貝を食べたのは初めてでしたが、歯触りが心地よく甘みも上品でした。
うに
高さを出して握られたシャリに、うに、海苔の天ぷら、黄身醤油を合わせた逸品。
うには角が立って鮮度抜群、ぷりっとしていて後から優しい甘みが追いかけてきます。
黄身醤油はコクと甘みがあるものの、うにを引き立てる絶妙な量がかかっていて、海苔の天ぷらのサクサク食感とのコントラストが楽しめます。
追加注文 鮪赤身 漬け
お刺身でいただいておいしかったので、追加で赤身の握りを注文。
なめらかにほどけていく赤身の食感とシャリのほぐれ具合のバランスが良く、刺身でいただくのとはまた違った味わいを楽しむことが出来ました。
追加注文 煮穴子
舌が触れただけでほろほろと身がほどけていくほど繊細な食感。
形を保ったまま握るってとても繊細な手仕事だよな…と感動。
タレは甘さ控えめで、後味もあっさりめ。繊細な食感に上品なタレの組み合わせ、さすがです。
お椀 蓮根のみぞれ汁
複数のキノコと出汁の旨みが重なり合って、体に染みるおいしいおつゆ。すった蓮根のおかげで、ほんのりととろみがついているので更に味わい深くなっています。
つるっとしたそうめんが少し入っているのも嬉しい。
職人技を気後れせずに楽しめる
どのお料理もおいしすぎて、思わず笑みがこぼれてしまうクオリティなのに、お店のお客さんの雰囲気はいい意味でラフ。
どのテーブルのお客さんも、思い思いの会話に花を咲かせて、笑い声が聞こえてくる賑やかな雰囲気でした。
そんなラフな雰囲気が、逆に『大人の楽しみ方』のように映りました。
創業25年と、もうすでに長く続けているのにも関わらず「あとひと手間」を追求しているからこそ生み出される、珠玉のお料理に出会えます。
コースはちょっと背伸びした金額ですが、金額以上の幸せと満足感を味わえること間違いなしです!!
これから秋が深まり寒くなってくると、旬も移ろい、魚に脂が乗ってくるようになるので、また今度伺うのが楽しみです!
実りの秋、食欲の秋を迎えるこれから『鮨割烹 笑丸』さんに足を運んで、おいしいお料理とお魚に舌鼓を打ってください。
笑丸 (しょうまる)
- 住所
- 東京都八王子市中町3-12 三田ビルB1
- アクセス
- 八王子駅北口 徒歩5分
- 営業時間
- 17:00~翌0:00
- 定休日
- 日曜日
- 電話
- 042-644-3474
- Webサイト
- https://tabelog.com/tokyo/A1329/A132904/13038875/
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- 食べログ
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