皆さんこんにちは!
「え~! そんな有名人だったの!」って、いう人、案外身近にいるんです。
今回は、釣り、とくにフライフィッシングの世界では知らない人がいないという八王子の『毛バリ』作りの第一人者をご紹介します。
なぜか八王子に
甲州街道や16号線あたりを、いつもワンちゃんと楽しそうに歩いている岩崎さん (73)。
何かお店をやってるみたいだけど、店頭にはいつも、ちょっとグロテスクな鳥の羽がたくさん干されている…。
そして、ワンちゃんとバンに乗って日本中回っているらしい…。
「あの人何をしている人なんだろう?」そんな疑問をこの30年八王子の旧市街に投げかけてきた人。
その名を岩崎徹さんと言います。彼が経営する会社はCANAL (キャナル)。
愛犬太郎ちゃんと岩崎社長
釣りには様々なカテゴリーがありますが、岩崎社長はフライフィッシングの『毛バリ』製作の日本での第一人者。
日本のトップに君臨し、ということはイコール、世界のトップに近いらしいのです。
そもそも、なぜフライフィッシング?
「サラリーマンだったんだけど、釣りにハマって。『そんなに好きなら釣り道具屋さんやれば?』という友人の言葉で脱サラしちゃったんだ。」
で、なぜに八王子へ?
「フライフィッシング関係、八王子市は空白だよって言われて (笑)」
愛知県に生まれ、目黒区と大田区に暮らしていた岩崎さん、縁もゆかりもない「八王子市」にやってきて創業。39歳の時です。
「軽いよね? いや、人生の師匠が高田純次だから (笑)」と岩崎社長。
『羽』を愛して成功
約10年、岩崎社長は釣り道具屋をやっていましたが、ある日「店は続けてても飽きられる。何か自分にしかできないことをやりたい」と思いたちます。
相変わらずフライフィッシングに凝っていた岩崎さん、ふと手元にあるフライ (毛バリ) 製品を見ます。
「もっときれいにできるのに……」
そのころのフライといえば、海外から入ってきた鳥や動物の毛を無造作に詰めたもの。
「これ、もっときれいにすれば、もっと売れるはず」そう思った岩崎社長、インドや北米からくる鳥や動物の毛をきれいにとかし、美しくパッケージしました。それが大ヒット。
全国の消費者、釣具店からの問い合わせが引きも切らず、社長は釣具店をやめ『フライの材料、製造メーカー』に転身します。
クジャクの羽は、殆どインドから
フライ (毛バリ) はこういう風にパッケージされます。
それから約20年。現在、国内のフライフィッシング人口約5万人と言われていますが、そのほとんどが『キャナル製』の毛バリを使っているということです。
それって日本一っていうこと?
「いや、海外でこんなにきれいなフライを作れる人はいないので、多分世界一かな」(岩崎社長)。
参りました!
今や、社員3人とフライを作りつつ、ひと月の1 / 3は地方の販売店さんやイベントを愛犬『太郎ちゃん』とめぐっている岩崎社長。
なんでそんな素敵な人生になったんでしょう?
「羽に対する愛情かな。見た人が使いたいと思うフライを作ってきただけなんだ」(岩崎社長)。
こんな『世界一』が身近にいる八王子。あなどれません。(取材 : 高田)
こんな大物も、きれいにしてパッケージします。
地域情報紙 よみっこ
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キャナル八王子
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